YAMATETSU見聞録

史跡探訪と旅行、その他読書雑感等 ~明日になれば明日の風が吹く~

2016年10月

夜の黒豹

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横溝正史~金田一耕助の神戸を探偵する …探偵散策の終わりに横溝正史の地元神戸駅の一角にある、とあるカフェで至福のひととき

横溝正史~金田一耕助の神戸を探偵する

先日の月曜日のこと・・・。
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鉄道の日記念:JR西日本乗り放題切符を手にして、神戸市の灘駅に降り立ちました。

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目的は神戸文学館の企画展。

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神戸文学館(こうべぶんがくかん、Kobe City Museum of Literature)は兵庫県神戸市灘区にある近代文学館阪神・淡路大震災からの文芸復興のため、神戸市が策定した「文化創生都市推進プラン」の一環として、2006年12月4日に開設された。近代に活躍した神戸ゆかりの小説家詩人文学者41人の原稿や所縁の品々等を時代ごとに区切りその時代の神戸の風景写真とともに常設展示する。また神戸を描いた文学者と作品についての展示も行っている。
館建物は1904年に、関西学院初代チャペルとして建設(M・ウィグノール設計)され、後に神戸市立王子図書館、王子市民ギャラリーとして親しまれた歴史的建造物を使用する。登録有形文化財2008年3月登録)。(Wikipedia)

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元教会の文学館は明治37年の建立。戦災で一部被害を受けましたが、復興されました。

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神戸文学館開館10周年企画展 「横溝正史~金田一耕助の神戸を探偵する」   探偵小説作家・横溝正史は神戸・東川崎(現在のハーバーランド付近)で生まれ育ちました。その横溝が生み出した作品の主な舞台は岡山と東京ですが、神戸が登場する作品は少なくありません。名探偵・金田一耕助も調査のために、たびたび神戸を訪れています。
 今回の企画展ではそれら神戸ゆかりの作品の中から、タイプの異なる3編をお届けします。
 まず「八つ墓村」。神戸で育った青年が主人公で、物語の始まりと終わりが神戸という作品です。次は「悪魔が来りて笛を吹く」。金田一が刑事とともに兵庫県を訪れ、須磨・明石・淡路で調査をします。最後は「悪魔の手毬唄」です。岡山の農村を舞台にした連続殺人事件ですが、登場人物と神戸の関わりが次々と明らかになっていきます。まさに「事件の陰に神戸あり」。
 今年は金田一耕助が「本陣殺人事件」で読者の前に登場してから70年になります。この節目の年に神戸にある「ゆかりの地」を巡り、横溝が描いた神戸を“探偵”します。
 神戸文学館は2006年12月4日に開館し、本年で開館10周年を迎えます。神戸市立王子市民ギャラリーから衣替えし、明治以降の神戸ゆかりの文学者を紹介しています。今回のような企画展は開館翌年の07年5月にスタートしました。第1回目は「探偵小説発祥の地 神戸」。横溝正史を中心に港町神戸ではぐくまれた探偵小説の芽生えを取り上げました。今回の企画展は原点に返るという意味も込めています。
http://www.kobebungakukan.jp/#museum-info

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昔見た小説や映像を想い出しつつ企画展鑑賞終了。そのあと神戸駅に移動します。

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神戸駅から徒歩数分・・・目的地は横溝正史生誕地。

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横溝正史生誕の地
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そして横溝正史も度々往来した、かつての神戸の中心地「新開地」へ。

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戦前の新開地。「東の浅草、西の新開地」と言われたとか。

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現在の新開地。
開地(しんかいち)は、兵庫県神戸市兵庫区南部の地名。旧湊東区・兵庫区との区境の役割をはたす。戦前から昭和30年代半ばにおいて神戸の中心的市街地であった。古くからのオフィス街、歓楽街であり、現在は三宮に業務機能が集中しているものの、現在もなおオフィスや店舗の多い地域である。(Wikipedia)

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新開地通りにある「松岡珈琲店」に立ち寄る。http://shinkaichi.or.jp/shop/?p=68
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珈琲とともに松岡珈琲店名物「たまごサンド」を味わいました。

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新開地の東隣には平清盛の「福原京」、のちの「福原遊郭」があります。

福原(ふくはら/ふくわら)は、古くは平清盛を中心とした平氏政権福原京で知られる地名である。平安時代には現在の兵庫県神戸市兵庫区荒田町・平野町から神戸市中央区中山手通にかけての地域を中心として福原荘が存在し、荘園の中に福原京が置かれていた。平氏の滅亡後、荘園は鎌倉幕府によって没収される。
現在は兵庫県神戸市兵庫区福原町(ふくわらちょう/ふくはらちょう)という地名があるが、福原町は明治以降に付けられた地名で福原京とは直接の関係はない。福原遊郭は東京の新吉原、京都の島原とともに「さんばら」「三ハラ」と並び称された。(Wikipedia)

ということで、横溝正史が歩いた時代の風景を感じつつ神戸散歩は終了したのでした

新・世界の七不思議

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。在野の研究家以上には見えない宮田六郎が、本職の静香を向こうに廻して一歩も引かないどころか、相手から得たばかりのデータを基に連夜の歴史バトルで勝利を収めていく。宮田の説に耳を傾けながら、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするジョゼフであった。
【目次】(「BOOK」データベースより)
アトランティス大陸の不思議/ストーンヘンジの不思議/ピラミッドの不思議/ノアの方舟の不思議/始皇帝の不思議/ナスカの地上絵の不思議/モアイ像の不思議


邪馬台国はどこですか?

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎。初顔合わせとなったその日、「ブッダは悟りなんか開いてない」という宮田の爆弾発言を契機に歴史談義が始まった…。回を追うごとに話は熱を帯び、バーテンダーの松永も教科書を読んで予備知識を蓄えつつ、彼らの論戦を心待ちにする。ブッダの悟り、邪馬台国の比定地、聖徳太子の正体、光秀謀叛の動機、明治維新の黒幕、イエスの復活ーを俎上に載せ、歴史の常識にコペルニクス的転回を迫る、大胆不敵かつ奇想天外なデビュー作品集。
【目次】(「BOOK」データベースより)
悟りを開いたのはいつですか?/邪馬台国はどこですか?/聖徳太子はだれですか?/謀叛の動機はなんですか?/維新が起きたのはなぜですか?/
奇蹟はどのようになされたのですか?

いままで触れる機会がなかった鯨統一郎 ・・・予想以上に楽しめました今後は著作を時々読んでいこうかと

双生児は囁く


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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
真鍮で作られた檻の中に飾られた真珠の首飾り。世界に二つとない首飾りは、「人魚の涙」と呼ばれ、デパートで展示されていた。ところが平日の昼すぎ、数名の客の前で、「人魚の涙」の番をしていた男が殺され、また首飾りを持ち去った女も奇妙な死を遂げてしまう。幾重にも絡んだ謎を解き明かすのはー(「双生児は囁く」より)。名探偵・金田一耕助を生み出したミステリの巨匠・横溝正史が遺した文庫未収録短編集。
【目次】(「BOOK」データベースより)
汁粉屋の娘/三年の命/空家の怪死体/怪犯人/蟹/心/双生児は囁く


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