
【内容情報】(出版社より)
謎多き南朝。その実像は、政治・文化的実体をともなった本格政権だった!
大動乱の時代として日本史に深く刻まれた南北朝時代。しかし南朝の実像は謎に包まれてきた。
室町幕府に対し劣勢に立ちながら、吉野山中に長きにわたり存続できたのはなぜか。
厖大な史料を博捜し、政治・文化的実体をもつ本格政権としての南朝に光を当て、
起源である鎌倉時代の大覚寺統から後南朝まで「もうひとつの朝廷」三百年を描き切る決定版。
【本書より】
本書は、こうした南朝研究の課題と研究手法上の特殊性をふまえて、南朝の前史から説き始め、ピークというべき建武の新政、その後身としての南朝をへて、北朝に吸収された後の抵抗運動としての後南朝の段階をふくめた、いわば南朝の全部をひっくるめた総合的な叙述をすることを目指している。そうすることによって、南朝をつらぬく原理というか、真っすぐ通った一本の柱のようなものの存在を明らかにすることができる。

あらためて南朝の歴史を俯瞰するために読了★
今後は「後南朝」を探究していこうかと思案中です。