
【内容情報】(出版社より)
16世紀前半、明応の政変などを経て室町幕府は分裂。分権化が進み、新たな社会秩序の形成へと向かう。三好政権の成立、山城の発展、京都や大阪湾を取り巻く流通などを描き、畿内近国における争乱の歴史的意味を考える。
将軍の更迭・追放・殺害の反動ープロローグ/将軍家・管領家の分裂(復位する将軍足利義稙と細川高国/朽木大樹足利義晴と堺公方足利義維/天文の宗教一揆)/三好政権の成立(守護家を越える守護代/三好長慶の台頭/将軍を擁しない支配/東アジアとの関係)/畿内社会の様相(荘園・村落の世界/都市の発展/首都を取り巻く流通)/宗教と文化(顕密寺社の力/新たな宗教勢力/公家の活動/武家と民衆を結んだ文化)/領国の支配(城と城下町の構想/支配の枠組み/惣国の一揆/諸大名の支配)/相対化される幕府(室町幕府と三好政権の対立/足利義輝の改革/永禄の変と天下再興)/統一政権の前提ーエピローグ
