2022年09月
改修された天守閣を鑑賞・・・築城400年記念(=^・^=)



福山城天守(改修以前の説明)
元和8年(1622年)竣工の実質5重5階地下1階(計6階)の層塔型で築城時は4重目の屋根を桧皮葺(あるいは柿葺き)とすることで裳階と見なし、名目上は4重5階で建てられたという説がある。[22][21][23][注 6]。ただし、江戸中期までに4重目も瓦葺きに改められ通常の5重天守と何ら変わらない姿となっている。天守の南側は天守の2重目の屋根と一体化した2重の付庇が備わり、その東側には付庇に連続した2重櫓が付随している。山並みが迫り防備上の弱点となっていた北面は砲撃への対策とされる(異説もある[注 7])厚さ3ミリメートル程度の鉄板が最上層を除いた壁面全体に張られていた。このため北側から見た天守は壁面が真っ黒なたたずまいであった。これは日本全国の天守にも類例がなく福山城天守で最大の特徴となっていたが再建された天守では再現されていない。
天守内部は全層で内側の柱(身屋部分)がすべて同じ位置に通されており、その周りを外壁面の柱が囲んで1層から5層まで1間ずつ逓減していた[4][注 8]。この逓減率の低さも福山城天守の大きな特徴で、天守台の面積は9×8間と近隣の広島城(13×11間)や岡山城(13×9間)などと比べても半分程度であるにもかかわらず、最上階は逆に5×4間と広島城(3×3間)・岡山城(3×3間)より大きかった。各層の破風は内部構造と無関係な装飾的なもので、その配置は徳川系の天守(江戸城、大坂城、二条城等)に準じていた[21][注 9]。
このように、極めて規則的な構造を持ち“層塔型”の形式を体現するかのようにそびえ立つ福山城の天守は慶長期に発達した城郭建築技術の完成形といえるものである。多数の破風に加え最上階には廻縁や装飾的な華頭窓が付けられるなど、全くの実用本意というわけではなかった(しかし、廻縁や華頭窓は後に附加されたもので築城当初は純粋な層塔型天守であった可能性も指摘されている)[要出典][注 10][21][24]。最上階の廻縁には、時期は不明だが途中から風雨を防ぐ突上げ板戸が付けられ、焼失前まで福山城天守の大きな特徴のひとつとなっていたが、再建された天守では板戸は再現されていない。
福山城天守は廃城後も破却を免れ昭和6年(1931年)には天主建築の最終完成形として高く評され現在も残る姫路城天主や松本城天主などと同時に国宝に指定される。しかし、昭和20年(1945年)の福山大空襲で焼夷弾2発が命中して焼失した[注 11][25]。その後、天守の跡は焼き付いた石垣のみが残る姿となっていたが、昭和41年(1966年)に天守が鉄筋コンクリート構造により再建された。だが、古写真等の資料が比較的多く残っていたにもかかわらず、史実よりも現代的な美観が優先されたことや建築基準法に従ったことなどから[23]上記以外にも窓の形状や配置など多くの点が旧状と異なっている。そのため、第二次世界大戦で焼失したのち復興された天守[注 12]の中でも不正確な姿での再建となり、「復元天守」か「復興天守」かで見解が分かれている。建物内は福山市立「福山城博物館」として利用され藩政時代の文化財を常時展示し、特別展も年数回催されている。(Wikipedia)
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参考:国防動員法 - Wikipedia