
一九一四年に勃発した戦争は、当初の予測を裏切り、四年以上に及ぶ最初の世界大戦となった。その渦中で、皇帝や政治家、軍人などの指導者は、どのような選択と行動をし、それは戦況にいかなる影響をもたらしたのか。本書は重要人物や戦場を描いた一〇〇点近くの諷刺画を織り交ぜ、当時を再現しながら、戦いの軌跡をたどる。複雑な背景を持ち、八五〇万人以上の戦死者が出た大戦を多面的に読み解き、実態を示す。
序章 七月危機から大戦勃発まで/第1章 一九一四年終わらなかった戦争/第2章 一九一五年長引く戦争/第3章 一九一六年消耗戦の展開/第4章 一九一七年アメリカ来たりてロシア去る/第5章 一九一八年ドイツの賭けと時の運/終章 ヴェルサイユ条約とその後の群像
