YAMATETSU見聞録

史跡探訪と旅行、その他読書雑感等 ~明日になれば明日の風が吹く~

陸軍特別大演習1930

岡山縣鳥瞰図1930(岡山県交通略図)~大正の広重:吉田初三郎~

先日の展示品↓の中で気になっていた地図(岡山縣鳥瞰図)を鑑賞するため県立図書館へ♪
展示解説文の中に「陸軍特別大演習」の文字を見つけたので、観ておかなければなりません。

この地図は岡山県の名所を描いた鳥瞰図で、昭和5年(1930)に昭和天皇による陸軍特別大演習に際して岡山県が発行しました。
鳥瞰図画家として全国的に有名だった吉田初三郎が県内をスケッチして作成。昭和天皇に賞賛を受けた吉田初三郎は「大正の広重」といわれていたそうです。

今回、図書館に保存されていた『実物』を手に取ることができました。ということで、その鳥瞰風景の一部を・・・。

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貴重資料閲覧室にて【写真撮影可】

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岡山縣鳥瞰図(岡山県交通略図)

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大本営での天覧地図ですね。

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市街地の歩兵・工兵・練兵場など

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県北の日本原演習場

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木口小平の墓まで載っています。

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気になる高島(神武東征伝説)

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この高島も気になる(神武東征伝説)

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船舶や

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鉄道も

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よく見ると車が相当台数走っていたりして・・・・・・良い鑑賞ができました

今上天皇聖蹟~備前国総社~

古墳の現地説明会で岡山市中区に来たので以前から気になっていた神社へ♪

偶然発見した陸軍特別大演習1930シリーズ関連神社です★
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備前国総社宮

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この備前国総社に
昭和5年(1930)11月の大演習終了後、昭和天皇が臨幸されました。

その後、御臨幸記念として建立された「聖蹟碑」
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今上天皇聖蹟

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当時の興奮が浮き彫りになっている碑文

碑文中にある高島神社…神武天皇東征時の諸説ある高島宮候補地のひとつですね。
いつの日か神武天皇東征伝説を辿ってみようかなと。

陸軍特別大演習司令所~備中:伊与部山1930~

伊与部山城跡からの続き・・・東側のピークに向かいます
じつは、こちらのほうが主目的
 
『陸軍特別大演習1930』関連です
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東側のピーク「八畳岩」に到着
 
以前、WEB上の片隅に発見した記述の確認に来たのであります。
 
その説明板は、かろうじて健在!
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東軍司令所のようですね(詳細不明)。
 
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これが「八畳岩」・・・なるほど、八畳くらいありそうです。
 
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こちらも眺望良好

『天聴記念碑』昭和5年:御前講演~備中高松城址~

先週土曜日のこと、岡山市の中央図書館で確認した
昭和5年:陸軍特別大演習時の
「備中高松城水攻めについての御前講演」
を読み、高田先生の記述に感動しつつ
講演の翌年に建立された記念碑の鑑賞に行ったのであります。
 
場所は備中高松城本丸
(現在の研究者の解説を参考に)
 
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清水宗治公の首塚
 
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その首塚の北側に巨大な石碑がそびえています。
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天聴記念碑
天聴 【テンチョウ】:天子がお聞きになること。叡聞(えいぶん)。「―に達する」
 
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碑文にある「感動」の文字が印象的
 
さらに、
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戦後、首塚の南側には、
高田馬治先生の偉業を讃える顕彰の碑と銅像が建立されました。
 
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2014年「軍師官兵衛」の影響で、
いつもより注目されることになりそうな備中高松城。
「天聴記念碑」と「高田馬治先生像」にも
少しばかり注目してほしいものです。

『備中高松城水攻』御前講演奉呈戦史録~岡山聯隊区将校団~

11月13日・・・備前岡山大本営着(後楽園)
11月14日・・・備後正戸山にて御統監(福山市)
11月15日・・・備中八重山にて御統監(金光町)
昭和5年(1930)11月16日
岡山縣 高松農学校
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広島、岡山の県下で行われた陸軍特別大演習
備中:長良山で御統監を終えた天皇陛下は
高松農学校へ移動します。
この学校の教室で陛下に戦国時代の
「備中高松城の水攻め」について御進講。
大任を果したのは、
『退役陸軍三等獣医 高田馬治』
 
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調査の結果、
この時の講演資料が岡山市立中央図書館に残っているらしい。
ということで先日、資料確認に行ってきたのです。
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なんと、昭和5年出版の講演内容全文が確認できました。
 
午前10時35分講演開始
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午前11時5分 講演の大任を果たす
 
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 このような図を用いて30分の講演
 
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後年編集された「高松城の水攻」には
高田馬治の当時を振り返る文章が載っています。
予行演習を繰り返し、全文を暗証。
当日には入浴して身を清め、咽喉を洗浄等々・・・
相当緊張していたようです。 
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大任を果した所感を読むと感動を覚えますね。
入魂の講演は、まさに「天聴に達した」のであります。
 
翌年、備中高松城本丸に「記念碑」建立。
近々、高松城へ確認に行く予定です。
 
 
なお、御前講演内容の全文を入手しましたので、
写しが必要であれば、お知らせください。
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